家計や小さな仕事の記録で、「今月は食費にいくら使った?」「このカテゴリの合計は?」と聞かれたとき、1件ずつ電卓で足していくのは手間がかかります。ExcelやGoogleスプレッドシートのSUMIFS関数を使えば、条件に合う行だけを自動で合計できます。この記事では、月別・カテゴリ別の集計を1つの式で作る基本を紹介します。
SUMIFS関数の形
SUMIFS関数は、次の形で書きます。
=SUMIFS(合計する範囲, 条件の範囲1, 条件1, 条件の範囲2, 条件2, ...)
たとえば、金額がC列、日付がA列、カテゴリがB列にある表で、「2026年11月の食費の合計」を求めたいとします。日付の範囲で月を指定し、カテゴリの範囲で「食費」を指定すれば、その2つの条件を両方満たす行だけが合計されます。
月別の集計を作る
月で区切るときは、日付の範囲に対して「その月の初日以上」「翌月の初日未満」という2つの条件を付けます。
=SUMIFS(C:C, A:A, ">=2026-11-01", A:A, "<2026-12-01")
これで、2026年11月の行だけが合計されます。日付を直接式に書く代わりに、集計表のセルに「2026-11-01」と入力しておき、そのセルを参照する形にすると、月を変えたときに式を書き換えずに済みます。翌月の初日は、EDATE関数で「=EDATE(月初のセル, 1)」と求めることもできます。
カテゴリ別の集計を作る
カテゴリで区切るときは、カテゴリの範囲に条件を1つ付けます。
=SUMIFS(C:C, B:B, "食費")
月とカテゴリを組み合わせれば、月別×カテゴリ別の表が作れます。行に月、列にカテゴリを並べた集計表を作り、各セルに「その月の、そのカテゴリ」の条件を入れたSUMIFSを置くのが分かりやすい形です。条件のセル参照をうまく固定($記号)しておくと、式をコピーして表全体に広げられます。
集計から漏れる、よくある原因
SUMIFSで合計が思ったより小さくなるとき、よくある原因は次の3つです。
- 日付が文字列になっている。セルに「2026/11/5」と見えていても、実は文字列として入っていることがあります。その場合、日付の条件と一致せず、集計から漏れます。日付として認識されているか確認し、必要なら日付型に直してから集計しましょう。
- カテゴリの表記ゆれ。「食費」と「食費 」(末尾の空白)や「食費」と「外食」は、関数から見れば別の値です。カテゴリの入力はプルダウンなどで統一すると、漏れや二重計上を防げます。
- 金額が文字列になっている。金額のセルが文字列だと合計されません。数字として入っているか確認しましょう。
まずは1つの集計表から
いきなり大きな表を作る必要はありません。まずは「月ごとの合計」か「カテゴリごとの合計」のどちらか1つを、SUMIFSで作ってみるのがおすすめです。1つ動く形ができれば、条件を1つ足すだけで月別×カテゴリ別の表に広げられます。記録が増えても式はそのまま使えるので、月末の集計がぐっと楽になります。